社員コラム

マーケティングにおける海外調査の落とし穴【1】

執筆者:日本リサーチセンター  松川 倫子

意味ある海外調査はできていますか?

 グローバル化の進展に伴い日本企業の海外進出が益々増加する中、海外で調査をしたいというニーズは以前にも増して強くなる傾向にあります。加えて、昨今ではPCやスマホの普及に伴い、まだ対象国は限定的ではありますが、海外でもインターネットを活用した、いわゆるオンライン調査もできる環境が整いつつあります。

 オンライン調査を活用することで、以前よりも手軽に海外調査を実施できる状況になった今日ではありますが、一方で、得られたデータの品質について、手軽に調査できるが故の落とし穴・注意事項に気を配ることも強く求められています。せっかく調査を実施しても、得られたデータの品質が粗悪であったために、結果、調査課題解決につながらなければ、その調査自体の意味がなくなってしまいます。

 海外で調査を成功させるためには、その国のリサーチインフラの状況や文化の違い等を正しく理解する必要があります。当社では、1969年にアメリカおよびヨーロッパで海外調査を実施して以来、様々な国々で面接調査などのネットを使用しない調査(以下、オフライン調査)やオンライン調査を実施してきました。言葉や文化の違いから一筋縄ではいかない海外調査を成功に導くヒントを、海外調査の経験が豊富にある当社からお伝えさせて頂きます。

インド人の17%が月に行った経験がある?

以前当社において、アメリカ、フランス、中国、インド、インドネシア、ブラジル、日本の7か国で、オンラインパネルの品質をチェックするための『品質調査』を実施したことがあります。その調査の中で「スペースシャトルで月に行ったことはありますか」という該当者がほぼいないはずの質問をしたところ、インドでは約17%もの人が「はい」と回答していました。他の国についても、インドほどではありませんが、一定数の方が「はい」と回答していました。(ちなみに日本は7か国の中で「はい」と回答した方が最も少ない結果でした。)ここまで極端な話ではなくとも、海外調査を経験された方の中には、何かしらの苦い経験をされた方がいるのではないかと思います。実際の調査においてはこのような信憑性の乏しい結果にならないよう、特に海外調査では日本での調査以上に準備と確認が必要になります。

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