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東京2020オリンピック・パラリンピック開幕まであと1か月 ~スポンサー企業の印象を追う~
公表日 2021年06月23日
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2019年より、日本リサーチセンター(本社:東京都、代表取締役社長:杉原領治)は、英国YouGov社と提携し、企業ブランド・商品ブランドのシンジケートサービスBrandIndexの日本事業を担当しています。BrandIndexは、消費者のブランド評価の調査を365日デイリーで実施し、ブランドのプレゼンスやヘルスについて継続的・長期的なモニタリングを可能にするソリューションツールです。
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BrandIndexの姉妹編、SportsIndexのデータより、マーケットトレンド情報をお届けします。今回は、東京2020オリンピックに対する生活者の評価の事例をご紹介いたします。ぜひ最後までお読みください。
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東京2020オリンピック・パラリンピックの開幕まで約1か月となりました。東京都下のパブリックビューイングはすべて中止される一方で、観客を入れての開催が発表されるなど、日々、その動向が注目される東京2020オリンピック・パラリンピック。今回は、東京2020オリンピックに関する一般生活者の動向とともに、スポンサー企業の印象の変化を見ていきたいと思います。
最初に、一般生活者の4指標(バズ、印象、観戦検討、観戦意向)を見てみましょう。
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【一般生活者(日本全国)の東京2020オリンピックに関する4指標:バズ(悪)・印象(悪)・観戦検討・観戦意向】
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*2021年1月1日~6月21日までの日々のデータを4週間の移動平均で集計
<各折れ線グラフの意味>
青色:バズ(悪) 2週間以内に「悪い噂や評判」を聞いたもの
赤色:印象(悪) 悪い印象があるもの
黄色:観戦検討 費用や距離の問題を除き、観戦検討をするもの
ピンク色:観戦意向 観戦に行く可能性が最も高いもの
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東京2020オリンピックに関する「悪い噂や評判」を聞いたとする人の割合は6月上旬頃にピークを迎え、その後は横ばい、一方で「悪い印象」を持つ人の割合は引き続き、増加中となっています。そして「観戦検討」が6月中旬頃からやや減ってきている様子が見られ、「観戦意向」については横ばいから微減といった状態になっています。
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では次に、東京2020オリンピックのスポンサー企業の印象を「東京2020オリンピックに関心のある層」と、「一般生活者(全体)」で見てみましょう。
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【東京2020オリンピック関心別_TOYOTA(トヨタ) 印象】
- *2021年4月10日~6月21日までの日々のデータを4週間の移動平均で集計
*「良い印象-悪い印象」をプロット。値が大きければ大きいほど、印象が良くなっていることを示す
<各折れ線グラフの意味>
赤色:東京2020オリンピックに関心のある層のTOYOTAに対する印象
紫色:一般生活者(全体)のTOYOTAに対する印象
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「東京2020オリンピックに関心のある層」は「一般生活者(全体)」に比べて、トヨタに対する印象が良い状態を維持しています。ただ、「一般生活者(全体)」の印象が徐々に良い方向に微増してきているのに比べて、「東京2020オリンピックに関心のある層」の印象が6月中旬頃から大きく下降してきているのが気になります。
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【東京2020オリンピック関心別_PANASONIC(パナソニック) 印象】
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*2021年4月10日~6月21日までの日々のデータを4週間の移動平均で集計
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*「良い印象-悪い印象」をプロット。値が大きければ大きいほど、印象が良くなっていることを示す
<各折れ線グラフの意味>
青色:東京2020オリンピックに関心のある層のPANASONICに対する印象
水色:一般生活者(全体)のPANASONICに対する印象
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「東京2020オリンピックに関心のある層」は「一般生活者(全体)」に比べて、パナソニックに対する印象が良い状態を維持しながら、同じような傾向で推移している様子が分かります。いずれの層も5月下旬~6月上旬あたりを底として、印象を上げてきているようです。
- 企業の印象は、日々の各企業のさまざまな活動が反映されており、その推移の原因の特定は難しいところではありますが、本日取り上げた2社の印象に関しては、「東京2020オリンピック関心層」の方がいずれもよかったという点は興味深いところです。
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YouGovでは、引き続き、開幕1か月となった東京2020オリンピックに関する日々のデータを今後もリリースしていきます。
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