NRCレポート

NRC「日本人の食」調査
 【Part3:食の健康と安全性】

(2015年4月/5月調査結果)

公表日 2015年10月01日

日本リサーチセンター(本社:東京都中央区、社長:鈴木稲博)は、昭和35年に設立された民間の調査研究機関です。
民間企業および官公庁、大学をはじめとする学術機関などの依頼を受け、各種の調査研究を行なっています。
当社では、全国15~79歳男女1,200人を対象に、訪問留置のオムニバス調査(NOS:日本リサーチセンター・オムニバス・サーベイ)を、毎月定期的に実施しております。

このたび「日本人の食【Part3:食の健康と安全性】」について、NOSにより自主調査を企画・実施いたしました。

※ここに、レポートを発表いたします。ご高覧いただければ幸いです。

主な調査項目

  • ●食の健康と安全性について

調査結果の要約

  • ◆日本人全体の結果をまとめると......
  • <健康・栄養バランス>
  •  ●『栄養バランスのよい食事をこころがけている』は、「あてはまる・計」(肯定)が46%と多数で、
  •   「あてはまらない・計」(否定)23%を上回っている。
  •  ●一方で、『自分の今の食生活は栄養が偏っていると思う』は、肯定と否定が3割強とほぼ同じ。
  •   栄養バランスをこころがけている人は46%と多いが、栄養が偏っていないと断言できる人は32%と
  •   やや少なくなる。
  •  ●『健康のために積極的に食べているものがある』は、肯定が31%に対し、否定41%の方が多い。
  •   同様に、『塩分や油分など健康のために制限しているものがある』も、肯定25%より否定47%が多い。
  •   健康を理由にして積極的摂取、あるいは、制限しているものは、いずれもしていない人の方が多い。
     ●『腹八分目をこころがけている』は、肯定と否定が36%と同比率。しかし、『ダイエットをしている』では、
  •   肯定14%に対し、否定64%が圧倒的に多い。
  • <規則正しい食生活>
  •  ●『間食をよくする』は、「あてはまる・計」の肯定と、「あてはまらない・計」の否定が3割後半でほぼ同率。
  •  ●一方、『夜食をとることが多い』は、肯定が15%に対し、否定69%が圧倒的に多い。間食をとる人は少なく
  •   ないが、夜食をとる人は少ないようである。
  •  ●『朝昼夜の3食を欠かさず食べている』、『食事をする時間帯はほぼ決まっている』は、どちらも肯定が
  •   70%と多い。3食欠かさずや時間帯の規則正しさは大多数の人が行っており、不規則な食生活を送って
  •   いる人は少数派と言える。
  • <安全性>
  •  ●『食品の安全性を気にしている』と抽象的な問いで質問すると、「あてはまる・計」の肯定が55%と、
  •   「あてはまらない・計」の否定19%を大きく上回る。
  •  ●もっと具体的な質問では、『添加物や化学調味料を気にしている』は、肯定が41%>否定26%。
  •   『野菜や肉、魚は、原産国を気にする』は、肯定56%>否定20%。添加物や化学調味料よりも、食材の
  •   原産国を気にする人の方が多い。
  •  ●一方で、『無農薬や有機栽培のものを食べるようにしている』は、肯定28%と否定32%が拮抗しており、
  •   無農薬、有機栽培に対する意識はあまり高くない。
  •  ●地産地消については、『地元でとれた野菜や食材を食べるようにしている』は、肯定40%>否定27%。
  •  ●鮮度意識については、『食品の賞味期限や消費期限を気にする方だ』は、肯定が54%と半数を超える。

調査概要

調査方法
 NOS(日本リサーチセンター・オムニバス・サーベイ:毎月1回定期的に実施する乗り合い形式の全国調査)調査員
 による個別訪問留置調査
調査対象
 全国の15〜79歳男女個人
有効回収数
 2400人(サンプル)=1200人(サンプル)×4月調査・5月調査の2回分
 ※エリア・都市規模と性年代構成は、日本の人口構成比に合致するよう割付実施
サンプリング
 毎月200地点を抽出、住宅地図データベースから世帯を抽出し、個人を割り当て
調査期間
 2015年4月調査 2015/4/1 ~ 2015/4/13
 2015年5月調査 2015/5/1 ~ 2015/5/18

詳細は、下記PDFファイルをご参照ください。
NRC「日本人の食」調査【Part3:食の健康と安全性】(2015年4月/5月調査結果)
※この調査結果について、NOS基本軸I、基本軸II、基本軸IIIでのクロス集計表をご提供できます。
・NOS基本軸I、II、III × 全質問のクロス集計表 7万円
・NOS基本軸、NOSの詳細につきましては、こちらをご覧ください。

NOS(日本リサーチセンター・オムニバス・サーベイ)とは


調査パネルを使ってインターネットで簡単に情報収集できる時代になりましたが、NOSでは、45年にわたって、
(1)調査員を使った訪問留置
(2)パネルモニターではない毎回抽出方式
で調査を継続しており、代表性のある信頼の高いデータを提供しております。
NOSは、毎月1回定期的に実施する乗り合い形式(オムニバス)の調査です。毎回ランダムに決められた200地点にて、対象となる方に調査員が協力を依頼してアンケートを回収します。性年代構成を日本の人口構成比に合わせているため、全体結果は日本を代表する意見として、そのままご覧になることができます。インターネット調査では、回収が難しい60代以上の対象者やインターネットを使っていない人の実態や意識を分析するのにも有用な手法と言えます。


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