NRCレポート
【NRC デイリー・トラッキング調査】
地震に対する不安の声:2023年12月~2024年3月
公表日 2024年05月16日
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日本リサーチセンター(本社:東京都墨田区、代表取締役社長:杉原 領治)は、1960年に設立されたマーケティングリサーチの会社で、民間企業や官公庁、大学等からの依頼を受け、各種の調査研究を行なっています。
また、世界各国に調査拠点を置く「GIA」と「WIN」※の日本で唯一のメンバーとしてグローバルネットワークに参加し、海外調査も数多く実施しております。
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- ※GIA(Gallup International Association)
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WIN(Worldwide Independent Network of Market Research)
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弊社では、2022年5月から「NRC デイリー・トラッキング調査」を実施し、毎日同じ質問項目で全国の人々の行動や感情の推移をみております。
(全国20~69才男女対象で、1日平均150人回収のwebアンケート)
2024年4月30日HP公開のNRCレポートでは、元旦に発生した能登半島地震の影響で人々の感情や不安に変化があったかを週次推移でみましたが、今回は「地震」に対して寄せられた人々の意見や声を月別にみてみます。
「今、あなたが気になっていること」を毎日のアンケートでお聞きしていたものですが、地震や災害に関する内容は1月に急激に増えました。月ごとの不安率と意見数、そしてその具体的内容をいくつか抜粋してご紹介します。
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2024年4月30日のNRCレポートはこちら ↓
【NRC デイリー・トラッキング調査】
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「地震」に対する不安の声と比率(自由回答数と不安率)
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・左の棒グラフは、アンケートに日々寄せられた地震に関する声(自由回答)の数を表しています。
・また右の折れ線グラフは、あらかじめ提示した16項目のうち「地震」を不安に思っているとした人の比率(複数回答)です。
・1月は能登半島地震の影響でしょうか、自由回答数、不安率のどちらも地震に関するものが12月から急激に増加しました。
(自由回答数は1月は12月の10倍以上に、不安率は約2倍に上昇)
・その後、2月以降では減少していきますが、3月になってもまだ昨年12月水準まで戻っておりません。
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「地震」に対する不安の声(回答内容の紹介)
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・アンケートで具体的にどのような声や意見があったのかを月別に紹介します。
・昨年12月では、南海トラフ地震など近い将来に起きるかもしれない大地震を想定して「漠然とした不安」が主でした。
・しかし、1月は1日に能登半島地震が起きて日本全国に衝撃が走りました。新年早々の大地震に驚き、救援と無事を祈る思い、被害状況を心配する声、支援や復興が進まないことへの苛立ちなど、被災地と被災者を心配する声が非常に多くあがっていました。また、災害リスクが高まっていると認識し自分も備えをしておかねばならない、という意見も出ていました。
・2月は地震への不安と備えに関するものや復興が早く進んでほしいという願いが多く、3月は全国各地で地震が頻発していることで身近な震災への不安感がまた高まっているようでした。
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調査の概要
- <NRCデイリー・トラッキング調査>
- 調査目的:人々の行動と感情について、日々の推移をトラッキングする
- 調査方法:web調査
- 調査対象者:NRCサイバーパネル会員 全国20~69才男女 毎日約150人回収(平均)
- ・日本の人口構成比(エリア、男女、年代)に合わせてウエイト集計
- 調査期間:2022年5月17日からデイリーでトラッキング調査を実施中
- 調査機関:日本リサーチセンター(NRC)
- 調査項目:今、あなたが不安に思っていること、(昨日1日の間に感じた)感情と心の満足度 など
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- ※本レポートでは、期間は2023年12月~2024年3月、調査内容は「今、あなたが気になっていること(自由回答)」などを紹介しています。
株式会社 日本リサーチセンター
担当:広報室