マーケティング・リサーチに役立つ用語

市場調査(マーケティング・リサーチ)

執筆者:株式会社日本リサーチセンター

市場調査は、「マーケティング・リサーチ(マーケット・リサーチ)」として英語のまま使われていることが多いです。細かく定義すれば違いますが、ほぼ同意語として解釈し、実際の調査活動においては定義づけよりもどのように行うかという視点を重視したいです。

市場調査とは

 商品ならびにサービスが供給者から需要者へ渡り、使用されるまでの流通過程におけるあらゆる問題を調査の課題に取りあげる。販売調査、販売経路調査、価格調査、商品調査、消費者調査、広告調査、人的販売調査などが、これに含まれている。
 これらの調査では、1)問題の限定 2)既存データおよび生データの収集 3)収集データの整理 4)データの集計・分析・解釈 5)報告書の作成など、の作業段階が設定される。これらの調査は、個別企業が意思決定を的確に行うために実施するもので、社内・社外データ、量的・質的データ、国内・国外データなど、多角的データが用いられ、その大量のデータを処理するためには電算機が不可欠になってきている。
                                出典:平凡社「世界大百科事典 第2版」より

範囲が広がる市場調査

端的にいえば、企業が展開するマーケティング活動に必要なあらゆる調査活動を市場調査と考えればいいでしょう。調査目的に応じて調査の役割は変わります。消費者を対象にデータを収集したければ「消費者調査」であり、商品のことを調べたければ「商品調査」ということになります。また、調査はデータの収集だけでは完結しません。データ分析なども市場調査の範囲に含まれます。さらに、新商品の発売に向けて「テスト・マーケティング」をしたり、消費者の行動ログなどを分析したりすることも市場調査です。

情報化が進み、消費者の行動ログが蓄積されるビッグデータ時代となりました。そのため市場調査では収集することよりも収集済のデータをどのように活用するかという、分析・解釈に力点がシフトしています。ビッグデータの取り扱いは慣れている専門会社を活用することが重要です。データの扱いでノウハウを蓄積してきた調査会社はその候補といえます。

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