マーケティング・リサーチに役立つ用語

マインドシェア

執筆者:株式会社日本リサーチセンター

マインドシェアの定義

 特定のブランドまたは企業が、消費者の心の中でどの程度好ましい地位を得ているかを比率の形で示したもの。一位挙名率や純粋想起率などの知名度シェア、購入意向率やイメージ得点シェアなどが用いられる。
                                   出典:小学館「デジタル大辞泉」より

心理的・質的な広告効果指標の1つ

マーケティングでは、広告の受け手の態度変容の度合い(選好度など)や、競合商品を含めた相対的ポジションの変化といった、購買に至るまでの心理的・質的な指標に着目し、これを数量化して広告効果の1つの構成要素とする場合があります。その心理的・質的な広告効果指標の1つがマインドシェアです。

エンドユーザーの記憶の中で、特定ブランドや企業の占めるシェア・強さを示します。マインドシェアは実際の市場シェアと完全に合致するものではありませんが、マインドシェアが高いほど、その製品・ブランドが選択される確率、購入される確率が高まり、マインドシェアと市場シェアの間にも相関が存在することが確認されています。特に競合状況が厳しい商品市場においては、ブランド理解率や信頼度、選好度なども含めた、エンドユーザーと対象ブランドとの間の心理的な結び付きを示す中間指標としてマインドシェアを取り込むことで、両者をつなぐマーケティングを展開することが必要となっています。

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