NR | YouGovインフォメーション

新型コロナウイルス対応でブランド価値が向上!
~香港のドラッグストアチェーン「Watsons」の事例~

公表日 2020年03月19日

 2019年より、日本リサーチセンター(本社:東京都、代表取締役社長:鈴木稲博)は、英国YouGov社と提携し、企業ブランド・商品ブランドのシンジケートサービスBrandIndexの日本事業を担当しています。BrandIndexは、消費者のブランド評価の調査を365日デイリーで実施し、ブランドのプレゼンスやヘルスについて継続的・長期的なモニタリングを可能にするソリューションツールです。

 BrandIndexのデータより、マーケットトレンド情報をお届けします。今回は、新型コロナウイルス対策でブランド価値を向上させた事例をご紹介いたします。ぜひ最後までお読みください。


 新型コロナウイルスの流行に伴い、アジアで多くのビジネスが打撃を受けていますが、逆に適切に対応することで、ブランド価値を向上させた企業もあります。香港のドラッグストアチェーン「Watsons」です。

 2020年111日、中国での新型コロナウイルス関連での最初の死亡例が報じられ、129日に香港で感染者10名発生のニュースが報じられると、香港市民は真夜中にマスクを求めてドラッグストアの前で長蛇の列を作り始めました。この動きに対応し、131日、WatsonsFacebookページで「香港230店舗でマスクを配布します。お客様が各自で備蓄しなくてもよいように、配布システムを整備します」「2月上旬には追加のマスクが入荷されますので、高齢者に寄付します」と告知しました。

 また、Watsonsフランチャイズの大株主として有名な李嘉誠氏も、2月上旬に新型コロナウイルス対策として1億香港ドル(日本円で約14億3千万円)を寄付すると発表しました。

 これらの対応を見た香港の消費者が、Watsonの評価を上げたことがBrandIndexのスコアに現われています。危機的な出来事が発生した時こそ、適切に対応できれば逆にブランド価値を向上できる好事例と言えます。

watsons記事用.png

 2020年年初から210日の間で、香港でのWatsonsBrandIndex3つのスコアがアップ。


"現在の顧客" 120.2%から29.0%に上昇(8.8ポイントアップ)

(※1:過去1か月間で購入したブランドとして「Watsons」が回答された割合)


"推奨" ※2: 9.9%から16.9%に上昇(7.0ポイントアップ)

(※2:友人や職場の仲間等に「勧めたい」と思うブランドとして「Watsons」が回答された割合)


"バズ"(net) ※3: 8.6ポイントから25.4ポイントに上昇(16.8ポイントアップ)(統計的に有意な上昇)

(※3:2週間以内に「良い評判」を聞いたブランドとして「Watsons」が回答された割合から、2週間以内に「悪い評判」を聞いたブランドとして「Watsons」が回答された割合を引いたもの)

お問い合わせ窓口

株式会社 日本リサーチセンター
YG事業グループ
お問い合わせ専用メール 
nrc_yougov@nrc.co.jp

お問い合わせ