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新型コロナウイルス自主調査 第6回調査結果
~世界26か国別・感染予防行動の実施状況~

公表日 2020年04月28日

  •  日本リサーチセンター(本社:東京都、代表取締役社長:鈴木稲博)は、英国YouGov社と提携し、新型コロナウイルス(COVID-19)に関するグローバル自主調査を日本で2020年3月より実施しています。新型コロナウイルス自主調査は、一般生活者の意識や行動がどう変化するかを把握することを目的に、26か国で4月末まで毎週実施し、結果も毎週公開する予定です。

  •  第6回目の自主調査結果から、新型コロナウイルスに対する予防策として、「公共の場ではマスクを着用する」行動の実施率が各国でどのように変化しているかをご紹介いたします。
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  •  日本で「公共の場ではマスクを着用する」と回答した人の割合は、第1回調査(3月13日~17日実施)と第2回(3月19日~24日)では62%でしたが、以降、第3回(3月26日~30日実施)67%、第4回(4月2日~6日実施)73%、第5回(4月9日~13日実施)76%、第6回(4月15日~20日実施)81%と上昇が続いています。

  •  日本では、「自分が新型コロナウイルスに感染することを恐れている」と回答した人の割合も、3月中旬の6割台半ばから4月上旬以降は8割台半ばまで上昇し、不安を感じる人が増えるとともにマスク着用率が上昇したと考えられます。

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  •  マスク着用率は、日本を含むアジア地域で高く、マスクを着用する習慣がなかった欧米諸国では低い傾向にありますが、欧米においても、感染者数及び死亡者数の急増や政府機関からの推奨などに伴い、マスク着用率が急激に上昇しています。イタリアでは3月11日には26%だった割合が4月23日には89%に、スペインでは3月12日の5%から4月23日の66%に上昇するなど、ヨーロッパでは感染拡大が深刻な国を中心にマスクを着用する人が急増しました。アメリカでも3月末まで2割未満だった着用率が4月6日に29%、4月13日には49%とわずか2週間で3倍近くの水準まで上昇しています。4月3日以降、米疾病対策センター(CDC)が新型コロナウイルス対策としてマスクは不要という見解からマスク着用を勧める方針に変更したことにより、人々の意識が大きく変わったと考えられます。

  •  一方、4月以降感染者数が急増しているシンガポールでは、マスク着用率は3月末までに3割未満とアジアでは最も低かったのですが、4月に入ってから急上昇し、4月17日には85%まで上昇しました。政府によるマスク配布と外出時マスク着用の義務化の影響の現れと思われます。

  •  日本ではマスクが入手困難な状況が続いていますが、世界各国で一般の人のマスク着用率が急上昇している影響も大きいようです。

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  •  各国の新型コロナウイルス自主調査の詳細については、下記のYouGovの英語ウェブサイトでも、インタラクティブなグラフでご覧いただけます。確認したい地域や国を凡例で選択すると、その地域・国のデータのみグラフ上に表示できます。

  • https://yougov.co.uk/topics/international/articles-reports/2020/03/17/YouGov-international-COVID-19-tracker
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