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お客さま争奪戦
~新料金プランで変わる!? 携帯各社のパワーバランス~
公表日 2021年05月18日
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2019年より、日本リサーチセンター(本社:東京都、代表取締役社長:杉原領治)は、英国YouGov社と提携し、企業ブランド・商品ブランドのシンジケートサービスBrandIndexの日本事業を担当しています。BrandIndexは、消費者のブランド評価の調査を365日デイリーで実施し、ブランドのプレゼンスやヘルスについて継続的・長期的なモニタリングを可能にするソリューションツールです。
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BrandIndexのデータより、マーケットトレンド情報をお届けします。今回は、新料金プランを発表した携帯各社に対する生活者の評価の事例をご紹介いたします。ぜひ最後までお読みください。
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昨年の12月に「NTT Docomo」が新料金プラン「ahamo」(2,970円税込・20G)を発表し、その後を追うように「Softbank」は「LINEMO」(2,728円税込・20G)を、「au」は「povo(2,728円税込・20G)」を、そして最後に「Rakuten Mobile」が「UN-LIMIT VI」(2,178円税込み・20Gまでの場合)を発表しました。
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下のグラフは「良い評判」を聞いたブランドとして回答された割合を日々プロットしたものですが(NTT Docomo, au, Softbank, Rakuten Mobileの4社を抜粋)、これを見ると「ahamo」の発表を受けて、「NTT Docomo」(紫色)のスコアが急激に伸びていることが分かります。「Softbank」(水色)や「au」(オレンジ色)の新料金プランの発表後にも少しスコアは伸びていますが、「NTT Docomo」の比ではありません。携帯各社の中で一番最初に、新料金プランを発表した「NTT Docomo」に世間の関心は大きく奪われたことが分かります。注目は「Rakuten Mobile」(ピンク色)で、「NTT Docomo」の話題が落ち着いてきた頃に携帯各社の中で最も安いプランを発表し、大きく注目を集めることに成功しました。
- グラフ1「バズ(positive)2020年12月1日~2021年5月12日」
- ※バズ この2週間以内に何か「良い評判」を聞いたブランドとして回答された割合
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では、実際に契約者数に変化はあったのでしょうか。
下のグラフは、「現在の顧客」として回答された割合をプロットしたものです。 - グラフ2「現在の顧客(yes)2020年12月1日~2021年5月12日」
- ※この1年以内に購入・契約したブランドとして回答された割合
- 実際の契約開始が始まってみると、「NTT Docomo」と「Softbank」は契約者数を減らし、「au」は横ばい、そして最後に新料金プランを発表した「Rakuten Mobile」が大きく契約者数を伸ばしたことが見て取れます。
- ただ、「NTT Docomo」は5月1日からスコアを回復してきており、「Rakuten Mobile」との市場シェア争いが引き続き、注目されます。
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