NRCレポート

花粉症/花粉アレルギー調査
 Part2 :花粉症 / 花粉アレルギーの人の調査 結果編

(2018年3月調査結果)
健康・医療

公表日 2018年04月23日

 日本リサーチセンター(本社:東京都中央区、代表取締役社長:鈴木稲博)は、1960年に設立された民間の調査研究機関であり、民間企業および官公庁、大学をはじめとする学術機関などの依頼を受け、各種の調査研究を行なっています。
 また、世界各国に調査拠点を置く「WIN/ギャラップ・インターナショナル・アソシエーション」の日本で唯一のメンバーとしてグローバルネットワークに参加し、海外調査にも豊富な経験を有しています。

 このたび、当社の自主調査として、「花粉症/花粉アレルギー調査」を企画・実施いたしました。この調査は、2003年3月に初めて実施し、その後、2010年以降毎年3月に実施している時系列調査です。
 調査結果は、「Part1:全体編」(本編)と「Part2:花粉症/花粉アレルギーの人の調査結果編」の2つに分けてご紹介します。

主な調査項目

  • 1.花粉症/花粉アレルギーの有無
  • 2.花粉症/花粉アレルギーになった時期
  • 3.花粉症/花粉アレルギーの症状がある月
  • 4.花粉症/花粉アレルギーの症状の程度
  • 5.今シーズン病院に行ったか
  • 6.花粉症/花粉アレルギーに対して具体的に行っている対策
  • 7.花粉症/花粉アレルギーの対策はいつ頃から始めたか
  • 8.マスクをつけることに抵抗感を感じる程度
  • 9.「舌下免疫療法」の認知、治療意向、推奨意向
  • 10.最近3カ月間に花粉対策でとった行動
  • 11.最近3カ月間で花粉対策用に購入した商品
  • 12.マスクをつけることについて第二項目

調査結果の要約

  • 1.花粉症/花粉アレルギーの有無(全数ベースの結果)は、2003年と2018年の2期での変化を見ると、25%から
      36%と11ポイント増加している。
  • 2.花粉症/花粉アレルギーになった時期は、「10年以上前」から症状があると回答した人が52%と約半数を
      占める。
  • 3.花粉症/花粉アレルギーの症状は、2~5月に症状を感じると回答している人が多く、花粉症の主なシーズン
      と言える。特に3月はシーズンのピークであり、2018年では87%となっている。
  • 4.花粉症/花粉アレルギーの症状の程度は、「鼻水・鼻づまり・くしゃみなどの鼻の症状」が「重い」と回答
      した人(「非常に重い」~「やや重い」の計)が59%と半数以上を占める。
  • 5.今シーズン、「すでに病院に行った」は30%、「これから病院に行くつもり/行きたい」は15%で、
      合計45%が「病院に行った」「行くつもり/行きたい」と回答。
  • 6.花粉症/花粉アレルギーに対して具体的に行っている対策は、「マスクをする」が73%で他の項目よりも
      大幅に多い。薬の利用について、外用薬は市販品34%、処方薬28%と市販品の方が多いが、内服薬は
      市販品22%、処方薬37%と処方薬の方が多い。
  • 7.花粉症/花粉アレルギーの対策を始めるのは、「2月の下旬」が21%で最も多い。2013年は「3月上旬以降」
      が34%、2018年は19%と15ポイント減少しており、花粉症シーズンのピークを迎えてから対策をする人は
      減っている。
  • 8.マスクをつけることへの抵抗感は、2018年は23%が「抵抗がある・計」と回答し、昨年からは8ポイント
      減少。2011年からは24ポイント減少しており、マスクへの抵抗感は減少している。
  • 9.「舌下免疫療法」について、2018年は40%が認知。治療意向について、「興味・関心あり」と
       回答した人は66%。家族や友人に勧めたいかどうかについて、勧めたいと回答した人は32%いる。
  • 10.最近3カ月間に花粉対策でとった行動は、「花粉がつくのを防ぐため、洗濯物を部屋干しするようになった」
       が34%で最も多く、昨年から7ポイント増加。
  • 11.最近3カ月間で花粉対策用に購入した商品は、「部屋干し専用の洗剤」が17%と最も多く、昨年から
       5ポイント増加している。
  • 12.マスクをつけることについて、【恥ずかしい・格好悪い】で「そう思わない」が83%、【不潔に感じる】
       で「そう思わない」が81%と、否定する人が多い。テキストが入ります。

調査概要

調査方法
 NOS(日本リサーチセンター・オムニバス・サーベイ:毎月1回定期的に実施する乗り合い形式の全国調査)調査員
 による個別訪問留置調査
調査対象
 全国の15〜79歳男女個人
有効回収数
 1,200人(サンプル)
 ※エリア・都市規模と性年代構成は、日本の人口構成比に合致するよう割付実施
サンプリング
 毎月200地点を抽出、住宅地図データベースから世帯を抽出し、個人を割り当て
調査期間
 第1回:2014年調査(2014/2/5〜2/17)
 第2回:2015年調査(2015/2/4〜2/16)
 第3回:2016年調査(2016/2/3〜2/15)
 第4回:2017年調査(2017/2/2〜2/14)
 第5回:2018年調査(2018/2/1〜2/13)
   ※本調査は、同一の質問を合計5回、時系列で実施している

詳細は、下記PDFファイルをご参照ください。
花粉症/花粉アレルギー調査 Part2:花粉症/花粉アレルギーの人の調査結果編
※この調査結果について、NOS基本軸I、基本軸II、基本軸IIIでのクロス集計表をご提供できます。
・NOS基本軸I、II、III × 全質問のクロス集計表 7万円
・NOS基本軸、NOSの詳細につきましては、こちらをご覧ください。

NOS(日本リサーチセンター・オムニバス・サーベイ)とは


調査パネルを使ってインターネットで簡単に情報収集できる時代になりましたが、NOSでは、45年にわたって、
(1)調査員を使った訪問留置
(2)パネルモニターではない毎回抽出方式
で調査を継続しており、代表性のある信頼の高いデータを提供しております。
NOSは、毎月1回定期的に実施する乗り合い形式(オムニバス)の調査です。毎回ランダムに決められた200地点にて、対象となる方に調査員が協力を依頼してアンケートを回収します。性年代構成を日本の人口構成比に合わせているため、全体結果は日本を代表する意見として、そのままご覧になることができます。インターネット調査では、回収が難しい60代以上の対象者やインターネットを使っていない人の実態や意識を分析するのにも有用な手法と言えます。


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