NRCレポート

世界20カ国「親しみ・関心」調査

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公表日 2018年05月18日

世界20カ国について、「興味・関心があるか」「代表的な食べ物が思い浮かぶか」「首都の名前を知っているか」などを調べてみました。その中で特に傾向が違う4つの国をご紹介します。


アメリカ

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「旅行したことがある」「その国出身の友人がいる」「自分にとって親しみがある」が20カ国中1位。また、「国家元首の名前を知っている」は4割近くになり、各国のなかでも際立って高かった。


中国

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「国の位置が地図で分かる」「首都の名前を知っている」は約半数を占める一方、興味・関心については1割程度と低い。「旅行をしたことがある」はお隣の国ながら、イタリアよりも低かった。


ロシア

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興味・関心が低く、旅行経験者も少ないなど、ロシアを身近に感じる人が少ない一方、「国家元首の名前を知っている」はアメリカに次いで2位。ロシアの社会・政治について関心は高いようだ。


イタリア

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「興味・関心がある」が20カ国中トップ。「自分にとって親しみがある」「代表的な食べ物が思い浮かぶ」と答えた人も多かった。しかし、国家元首の名前についてはほとんど知られていないようだ。


世界20カ国「親しみ・関心」調査のまとめ

 外国人にとって日本のイメージは、とにかく「真面目」。来日して、電車の時刻の正確さを体験すれば、「真面目」どころか、その律儀な運営に驚愕するらしい。日本について知っていることを聞けば、「富士山、すし、新幹線、サムライ」が定番。近年は、クールジャパンの展開もあり「アニメ、アイドル」などが加わった。確かに国への関心を高めるためには、政府の戦略的なPRが有効だろう。策が講じられなければ、あとは報道やネットなどで情報が形成されがちなのは否めない。
 ロシアは「旅行したことがある」はわずか1.8%。一方、アメリカは21.8%。実際に現地を知っているか、否かでは、印象は大きく違うのでこの差は大きい。つまり、日本人が持つロシアのイメージは実体験から得たことでなく、テレビやネットなどメディアの影響を大いに受けていると考えられる。例えば、ロシアに関係する情報ではプーチン大統領のニュースが一番見られている可能性が高い。しかも「したたかで、頑なで、抜け目ない」というような大統領像であったりするので、親しみが20カ国中17位であることもうなずける。
 「国の位置が地図でわかる」、「首都の名前を知っている」という地理的な質問は、アメリカ、ロシア、中国、イタリアに限らず、いわゆる主要な国に極端なスコアの違いはなかった。これは日本教育のおかげか。一方で、東京からソウルの距離1,159km比べ、ロシアの極東都市ウラジオストックは1,069km。また、北海道の宗谷岬とサハリンの最南端は43Kmとほぼフルマラソンの距離。海を挟んではいるがロシアは隣国である事実を日本人はどれだけ日常で認識しているだろうか。
 最後に、「その国出身の友人がいる」は、全ての国で5%以下。ロシアは1.3%であった。グローバル時代などといわれるが、外国人との触れ合い・交流では日本人の鎖国ぶりが際立ってしまった。


調査概要

調査対象
 全国20~69歳男女
有効回収数
 1,082サンプル(ほぼ均等割り付け)
調査方法
 インターネット調査
調査期間
 2018年1月
調査担当者
 株式会社日本リサーチセンター

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担当:広報室
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