NRCレポート

アンケートで未来を予想できるか⁉
「2024近未来予想リサーチ」調査結果の発表
第1弾:トップの座に残るのは岸田首相かプーチン大統領か⁉ 日本とロシアのトップリーダーの行く末を予想する!

グローバル サイバーパネル・レポート 時事・トレンド

公表日 2024年02月13日

■「近未来予想リサーチ」とは


  2020年初頭から感染が拡大した新型コロナウィルスはその後三年間に渡り世界中にまん延し、人類史に残るほどの大規模な感染症となりました。その後も世界では一昨年2月に起きたのロシアのウクライナ侵攻が継続する中で、昨年10月にはハマスによるイスラエル攻撃からパレスチナ・イスラエル戦争が勃発するなど、軍事的な衝突が絶えません。また日本国内では今年元旦に石川県で能登半島地震が発生するなど、予想だにしなかった出来事が世界中で次々と起きています。
 こうした出来事の発生を正確に予想することはその道の専門家でもかなり困難な事でしょうし、ましてや一般の人にはほぼ不可能に近い事だと思われます。「近未来予想リサーチ」は、アンケートの形式で未来に起きる出来事の結果を予想していただき、その結果を大勢の人々の集合知として捉えることで、アンケートの新たな可能性を探る試みとなります。
「近未来予想リサーチ」は2021年から始めて今年で4回目を迎えますが、今回も当社アンケートモニターであるサイバーパネル会員の皆さまに、2024年内に結果が判明する10のイベントや出来事の結果を選択式のアンケートで予想していただき、1万5千人を超える回答を得る事が出来ました。
 予想していただいたのは次の10の出来事の結果ですが、今年初回のレポートとなる今回は日本の岸田首相とロシアのプーチン大統領、両国首脳の動静(年末時点のトップの座の維持)の予想結果をご紹介します。


《国内外の政治》
・岸田首相は年末時点で首相を続けているか?
・プーチン大統領は年末時点で大統領を続けているか?
・アメリカ大統領選を勝ち抜くのはバイデン氏か、トランプ氏か?

《日本の経済》
・今年中に日経平均株価はバブル期最高値を更新するか?
・為替相場は円安のままか、それとも円高に動くか?

《科学技術・学術分野》
・日本人のノーベル賞受賞は何人?

《スポーツ・エンタメ・イベント分野》
・大谷翔平選手は今年も年間ホームラン王を獲得するか?
・パリ五輪の日本選手のメダル数は前東京大会を上回るか?
・大阪万博は年内に中止もしくは延期が発表されるか?
・紅白歌合戦の勝ち組は?


未来予想その1:年内トップの座を護りきるのは岸田首相かプーチン大統領か?

Q.年末時点(12/31)の日本の内閣総理大臣は現在の岸田文雄首相が続けていると思いますか。
Q.年末時点(12/31)のロシアの大統領は現在のプーチン大統領が続けていると思いますか。

 日本の岸田首相とロシアのプーチン大統領が、今年の年末時点においてそれぞれの国のトップ首脳の座に就いているかを予想していただきました。
 岸田首相の動静については、2年前の2022年の近未来予想リサーチから同じ質問を設定していますが、今回の結果を性別で見た場合、年末時点で「岸田首相」が継続しているとの予想は、男女とも3割程度にとどまりました。また年代別では年代が上の世代ほど継続予想の比率が低くなる傾向が見られ、特に60代以上のシニア層では4人中3人の方が「年末時点では別人が首相の座にいる」と予想しています。
 岸田首相は2021年11月に首相に就任しましたが、そのほぼ2ケ月後の2022年1月に行った本調査の結果では性別や年代別での差もあまりなくほぼ8割の方がその年の年末時点での首相継続を予想していました。ただし翌2023年1月の同調査結果では半数割れの4割台まで「首相継続」の予想が大きく減少していました。
 昨年11月に自民党主要派閥の政治資金パーティをめぐる裏金疑惑が発覚して以来、岸田内閣の支持率は低迷し続けましたが、その後年明けの2024年に至ってもいまだに疑惑の全貌は明らかになっておらず、その最中元日に発生した能登半島地震についても初動対応の遅れなどから批判される事が多く、支持率浮上のきっかけを掴めない状態が続いています。しかしながら、悪材料だらけの今の状態でもなお3割程度の方からは年末も岸田政権が続いていると予想されているのは、岸田首相の意外なしぶとさを象徴しているのかもしれません。

 ➡過去の岸田首相に関する予想結果はこちらをクリック


年末時点の日本の内閣総理大臣は現在の岸田文雄首相が続けていると思いますか。(2024年1月調査)

q4_日本の首相.PNG


 一方、「年末時点(12/31)のロシアの大統領は現在のプーチン大統領が続けていると思いますか」との問いに対する回答結果は、岸田首相の動静予想とは全く対照的な結果になりました。
 今年の年末時点でプーチン氏がロシアの大統領を継続しているとの予想は、性別では男性の8割超、女性も7割超と多数派を占めており、年代別では年齢層が上がるに連れて継続予想が増える傾向にありますが、20代でも7割が継続を予想しています。
 プーチン大統領についての同質問は2023年1月にも行っているのですが、この時のプーチン大統領継続予想は男性は5割強、女性は6割弱といずれも今回の継続予想より2割程度低い比率でした。昨年のアンケート実施時点よりも大幅に「大統領継続」の予想が増加している事になりますが、1年前の調査はウクライナ侵攻開始から1年経過した時点で行った結果であり、更に1年後に実施した今回の調査結果からは現在のプーチン大統領による体制が日本の一般生活者からの目からみて盤石に見えている事を裏付けていると言えそうです。
 ウクライナへの侵攻後2年間戦争状況が続き、必ずしもロシアにとって戦況が優位とは言えない状態の中で、なおプーチン大統領による政治体制が日本の一般生活者からは安定的に見えてしまうというのも、岸田首相との比較において非常に興味深い調査結果と言えると思います。

 ➡過去のプーチン大統領に関する予想結果はこちらをクリック


年末時点のロシアの大統領は現在のプーチン大統領が続けていると思いますか。(2024年1月調査)

q8_ロシアの大統領.PNG


■アンケートで未来予想は可能か?
~アンケートの新たな可能性、近未来予想リサーチの楽しみ方~


 昨年に引き続き今年の"近未来予想リサーチ"においても、1万5千人を超えるサイバーパネル会員の方々に今年起きる10の出来事やイベントの予想をアンケート形式で回答していただきました。
 予想を楽しみながら(かつ真剣に)参加していただく為に、全問正解された方には10万ポイント分の謝礼進呈をお約束しました(※全問正解者が複数人の場合は10万ポイントを「山分け」進呈、全問正解者不在の場合は最多正解者で「山分け」進呈するルールです)。
 今回のレポートでは、予想していただいた10の質問の中から、年末時点の岸田首相とプーチン大統領の動静についての予想をリポートしました。残りの8つの予想についても順次レポートしていく予定ですので、楽しみにお待ちいただければ幸いです。
(※本アンケート参加者の構成比は、女性より男性が多く、年代では50代以上が半数以上を占めています。
その結果、男女別での予想結果(比率)についても50代以上の中高年層の意見が多く反映されています。)


■2023近未来予想リサーチの結果まとめ


 今年の年始に2023近未来予想リサーチの「結果の答え合わせ」と、全問正解者数を発表しておりますので、こちらも合わせてお楽しみください。
 ➡2023近未来予想リサーチの答え合わせレポートはこちら


■サイバーパネル会員へのエントリー


 当社では今後もアンケート調査の新たな可能性を探るべく、近未来予想リサーチのような自主調査を積極的に行ってまいります。サイバーパネルでのアンケートに参加されたい方は、是非この機会にモニター登録をお願いします。

 ➡会員登録されたい方はこちらをクリック !!


調査概要


調査方法
 インターネット調査
調査対象
 サイバーパネル会員(全国の15才以上男女)
回答数
 15,070名
調査時期
 2024年1月16日(火)~2月5日(月)
"未来予想"結果の答え合わせ
 2025年1月初旬に出来事の結果と照らして最多正解者を確定します。

お問い合わせ窓口

株式会社 日本リサーチセンター
担当:広報室
お問い合わせメール information@nrc.co.jp

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