NRCレポート

【NRC デイリートラッキング】
第50回衆議院議員選挙:投票に行った人と行かなかった人の違いは?

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公表日 2025年05月07日

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      日本リサーチセンターは、1960年に設立されたマーケティングリサーチの会社で、民間企業や官公庁、大学等からの依頼を受け、各種の調査研究を行っています。

      また、世界各国に調査拠点を置く「GIA」と「WIN」の日本で唯一のメンバーとしてグローバルネットワークに参加し、海外調査も数多く実施しております。

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    • ※GIA (Gallup International Association)

       WIN (Worldwide Independent Network of Market Research)

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    • 2024年10月27日は第50回衆議院議員総選挙の投票日でしたが、その約2週間後に実施したデイリートラッキングで、「投票に行ったか、行かなかったか」を調査しました。

      本レポートは、投票者と非投票者を比較して、その行動や感情に違いがあるかを分析したものです。 

       

      結果は、投票者と非投票者では1日の行動率に差がみられ、投票者の方がアクティブでした。また、ポジティブな感情や満足感は投票者の方が高く、ネガティブな感情や不満は非投票者の方が高い傾向がありました。一方、今感じている不安は非投票者の方が少ない傾向で、投票に行った人の方が「景気・経済」「治安・犯罪・詐欺」「国際情勢・戦争・紛争」「国内政治」への不安が多く出ていました。

      投票者は40代以上の男性が多く、非投票者は30代以下の女性が多かったという属性の違いがあり、それが多少影響しているかもしれませんが、投票に行った人は行かなかった人よりもアクティブでポジティブな人が多かったと推察されます。

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    • 男女・年代の違い

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    • ・最初に「投票に行った人」(投票者)と「投票に行かなかった人」(非投票者)で基本属性に違いがあるかをみてみました。 

       

      ・投票者は非投票者に比べて40代以上の男性が多く、非投票者は投票者に比べて30代以下の女性が多くなっています。 

       

      ・男女比については、投票者は男性(55%)が多く、非投票者は女性(55%)が多いという結果でした。

       

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    • 行動の違い

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    • ・次に、投票者と非投票者の行動の違いをみてみましょう。以下では5ポイント以上差があった行動を抜き出してグラフ化しました。 

       

      ・「外食した」「大型ショッピングモールに買い物に行った」「屋外で運動した」「電車・バスに乗った」「読書をした」「音楽を聴いた」「ビデオ・DVDを視聴した」「ネットショッピングをした」「プライベートな用事で外出した」「適度な運動をした」「家で料理をした」「お酒を飲んだ」「十分な睡眠がとれた」では行動率に差がみられ、いずれも投票者が非投票者より高くなっています。 

       

      ・特に「プライベートな用事で外出した」「適度な運動をした」「家で料理をした」は10ポイント以上も差がありました。 

       

      ・先ほどみた男女年代構成の違いを考慮しても、投票者は非投票者に比べて行動がアクティブであると言えそうです。

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    • 感情と満足度の違い

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    • ・1日の感情や気分満足に違いはあるでしょうか。 

       

      ・「喜び」「信頼」「期待」のポジティブな感情は投票者の方が高い比率ですが、「恐れ(恐怖、不安)」「嫌悪」などのネガティブな感情は非投票者の方が高くなっていました。 

       

      ・「満足度(7段階スケールで質問)」については、投票者は満足率が52%と、非投票者(38%)より10ポイント以上も高いです。一方、非投票者では不満率(32%)が投票者(23%)を上回っています。 

       

      ・ポジティブな感情や満足感は投票に行った人の方が高く、ネガティブな感情や不満は投票しなかった人の方が高いという傾向がみられました。

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        • 不安率の違い

           
        • ・最後に不安率の比較です。 

           

          ・以下16項目を提示した結果では、「今は特にない」という回答は非投票者(23%)が投票者(17%)より多く、非投票者の方が今感じている不安が少ない傾向がみえました。 

           

          ・一方、投票者では「景気・経済」「治安・犯罪・詐欺」「国際情勢・戦争・紛争」「国内政治」が非投票者に比べて10ポイント以上も多く、投票に行った人の方がこれらの不安を強く感じていることがわかります。

           

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            • 調査・分析概要

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            • <NRCデイリー・トラッキング>

            • 調査目的:人々の行動と感情について日々の変化をトラッキングする
            • 調査方法:web調査
            • 調査対象者:NRCサイバーパネル会員
            •  毎日(平均)約150人回収
            • 調査期間:2022年5月17日からデイリーでトラッキング調査を実施中
            • 調査機関:日本リサーチセンター(NRC)
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            • <今回の分析テーマ>

            • 2024年10月27日の第50回衆議院議員総選挙について
            • 調査実施期間:2024年11月6日~13日

              分析対象:全国18~69才男女 1,375人 (選挙質問の回答同意者、ウエイトなし)

              分析項目:10月27日の衆院選挙で投票に行ったか

            •  昨日1日の行動、気分満足度、感情、不安内容 

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            • NRCサイバーパネル」について

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              本調査は、日本リサーチセンターの自社パネル「サイバーパネル」を利用しています。

              サイバーパネルでのアンケートに参加されたい方は、以下の「モニター募集ページ」をご覧になってください。

              モニター募集ページ

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