NRCレポート
第12回 NRC全国キャラクター調査
Part1:ご当地キャラクター
①2025年7月
公表日 2025年10月08日
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日本リサーチセンターは、1960年に設立されたマーケティングリサーチの会社で、民間企業や官公庁、大学等からの依頼を受け、各種の調査研究を行っています。
また、世界各国に調査拠点を置く「GIA」と「WIN」※の日本で唯一のメンバーとしてグローバルネットワークに参加し、海外調査も数多く実施しております。
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※GIA(Gallup International Association)
WIN(Worldwide Independent Network Of Market Research)
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当社自主企画の「NRC全国キャラクター調査」は2014年から毎年実施している時系列調査です。第12回となる今回は、2025年7月に合計89種のキャラクターを6グループに分けて認知率と好感率を調べました。
(キャラクターはすべて名前のみで、イラストや写真は提示しておりません)
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<本調査の特長は>
・日本全国15~79才と幅広い年代層を対象にしたキャラクター調査
・webパネルでなく、一般生活者からサンプリングした訪問留置調査
・2014年から開始して2025年は12回目となる時系列調査
です。
日本人のキャラクター浸透度を把握するデータとしてご活用いただければ幸いです
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<2025年:全体>
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2025年調査では合計89のキャラクターを6つのグループに分けて提示し、それぞれ認知と好感を質問しました。
グループ1は、ご当地キャラクター(イベントマスコットも含む)の14種です。
この中で知っているもの、好きなものを回答してもらいました。
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認知率
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・15~79才全体では「くまモン」と「ふなっしー」の認知率が9割前後と高いです。
・次いで、EXPO2025の「ミャクミャク」が77%、「ひこにゃん」と「せんとくん」が6割台、「ぐんまちゃん」と「チーバくん」が4割台と続いています。
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好感率
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・次に好感率の15~79才全体結果です。
・この中では「くまモン」が36%と最も高く、次いで「ふなっしー」が22%、「ひこにゃん」が16%でした。
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・「ミャクミャク」と「ぐんまちゃん」は9%で、それ以外のキャラクターも1割未満でした。
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認知率と好感率
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・以下は認知率と好感率を並べたものです。
・「くまモン」は認知率、好感率ともに、ご当地キャラクターの中でのトップです。
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- ・「ふなっしー」は認知率が「くまモン」と同じ位ですが、好感率は14ポイントも低く差があります。
・EXPO2025「ミャクミャク」は今回(2025年7月)は認知率が77%と高くなっていましたが、好感率は9%と低めでした。
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<2025年:属性別>
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認知率
・男女別では、どのキャラクターも女性の方が高い傾向ですが、特に「ひこにゃん」「せんとくん」「ぐんまちゃん」「チーバくん」「ふっかちゃん」「みきゃん」で男女差が大きいです。
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- ・年代別でみると、20代は認知率の高いキャラクターが多く、特に「せんとくん」80%、「チーバくん」62%、「メロン熊」42%では、全体より10ポイント以上も高くなっています。
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・「くまモン」は、全年代層で、また男女ともに9割以上の認知率です。
・「ミャクミャク」は、70代の認知率が6割を切っていますが、50代以下では79~86%と高いです。
・「ひこにゃん」「せんとくん」「ぐんまちゃん」は、いずれも15~19才の認知率が全体より10ポイント以上低くなっています。
・「チーバくん」は40代以下で52~62%、60代以上では20~29%と、年代差が大きいようです。
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・次にエリア別の認知率の違いです。
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- ・「くまモン」はどのエリアも9割台と高く、「ふなっしー」も86~91%と安定して高いです。
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・「ミャクミャク」「ひこにゃん」「せんとくん」は、ご当地エリアの近畿では全体(全国)より14~20ポイントも高くなっています。
・同様に、「ぐんまちゃん」「チーバくん」「ふっかちゃん」「さのまる」は関東・甲信で、「メロン熊」「むすび丸」は北海道・東北で、「オカザえもん」は中部・北陸で、それぞれ全体よりも10ポイント以上高いです。
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・ご当地キャラクターの名前のとおり、全国よりもその地域内で知名度が高くなっていることがわかります。
※エリアは「北海道・東北」「関東・甲信」「中部・北陸」「近畿」「中国・四国・九州」の5地域に分けて集計しています。
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好感率
・好感率について年代別と男女別の違いをみてみました。
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- ・「くまモン」は、年代別では60代(46%)で高いのが目立ちます。また男女差も大きく、女性(41%)が男性(31%)を上回っています。
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・「ふなっしー」は、年代別では50代が最も高いです。
・「ミャクミャク」は20代以下、「チーバくん」は15~19才、「ふっかちゃん」は20代の好感率がそれぞれ高くなっていました。
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・次にエリア別の好感率の違いです。
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・「くまモン」は、ご当地の中国・四国・九州では好感率が51%まで上がっています。
・「ふなっしー」は、ご当地の関東・甲信(23%)よりも、北海道・東北(28%)の方が高いです。
・「ひこにゃん」は、全体(全国)では16%ですが、近畿では23%と高くなります。
・同様に、「ミャクミャク」は近畿で、「ぐんまちゃん」「チーバくん」は関東・甲信で、それぞれ全体(全国)よりも好感率が高い傾向です。
・ご当地エリアにおいては、認知率だけでなく好感率も高くなるご当地キャラクターが多いようで、全国よりも地元で活躍してその存在感が強いことがうかがえます。
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調査概要
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調査方法
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NOS(日本リサーチセンター・オムニバス・サーベイ)
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調査員による個別訪問留置調査
- 調査対象
- 全国の15〜79歳男女個人 1,200人
- ・エリア・都市規模と性年代構成は、日本の人口構成比に合致するよう割付
- 調査期間
- 第12回:2025年7月13日~26日
- ・2014年~2019年は10月、2020年は11月、2021年~2023年は12月、2024年以降は7月に実施
- 質問内容
- 提示したキャラクターのうち、知っているものと好きなもの(複数回答)
- ・キャラクターは名前のみで画像提示はなし
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※本調査は、NOS(日本リサーチセンターオムニバス調査)を利用しています。
アンケート登録パネルを使ってインターネットで簡単に情報収集できる時代になりましたが、NOSでは50年以上にわたって「調査員を使った訪問留置」「パネルモニターではない毎回抽出方式」で調査を継続しております。
日本全国の15~79才男女個人1,200人について、地域・都市規模と性年代を日本の人口構成に合うように回収していますので、全体比率は地域や年代等の偏りがない結果としてご覧になることができます。
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株式会社 日本リサーチセンター
担当:営業企画本部 PJサポートチーム