NRCレポート
第12回 NRC全国キャラクター調査
Part4:マンガ・アニメのキャラクター
(2025年7月)
公表日 2025年10月30日
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日本リサーチセンターは、1960年に設立されたマーケティングリサーチの会社で、民間企業や官公庁、大学等からの依頼を受け、各種の調査研究を行っています。
また、世界各国に調査拠点を置く「GIA」と「WIN」※の日本で唯一のメンバーとしてグローバルネットワークに参加し、海外調査も数多く実施しております。
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※GIA(Gallup International Association)
WIN(Worldwide Independent Network of Market Research)
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当社自主企画の「NRC全国キャラクター調査」は2014年から毎年実施している時系列調査です。第12回となる今回は、2025年7月に合計89種のキャラクターを6グループに分けて認知率と好感率を調べました。
(キャラクターはすべて名前のみで、イラストや写真は提示しておりません)
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<本調査の特長>
・日本全国15~79才と幅広い年代層を対象にしたキャラクター調査
・webパネルでなく、一般生活者からサンプリングした訪問留置調査
・2014年から開始して2025年は12回目となる時系列調査
日本人のキャラクター浸透度を把握するデータとしてご活用いただければ幸いです。
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<2025年:全体>
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グループ4では、マンガ・アニメのキャラクター17種を提示し、この中で知っているもの、好きなものをすべて選択してもらいました。
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認知率
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・15~79才全体でみると、「ドラえもん」「ちびまる子ちゃん」「クレヨンしんちゃん」「ゲゲゲの鬼太郎」「それいけ!アンパンマン」「となりのトトロ」の認知率は9割以上、「ルパン三世」「名探偵コナン」「ウルトラマン」「仮面ライダー」「ドラゴンボール」「魔女の宅急便」は8割以上でした。
・今回提示した17種のいずれも5割を超えており、マンガ・アニメのキャラクターでは認知率が高い傾向があります。
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好感率
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・好感率については「となりのトトロ」が34%と最も高い結果でした。
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・次いで「ドラえもん」が26%で、「魔女の宅急便」「鬼滅の刃」「名探偵コナン」「ルパン三世」「ワンピース」が2割台で続いています。
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認知率と好感率
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・以下は17種の認知率と好感率を並べたものです。
・認知率は「ドラえもん」がトップですが、好感率は「となりのトトロ」が1位です。
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- ・「魔女の宅急便」と「鬼滅の刃」は、認知率が8割前後とこの中では低い方ですが、好感率は23%と比較的高くなっています。
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<2025年:属性別>
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認知率
・年代別の違いをみてみましょう。
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- ・「ドラえもん」の認知率は全年代で9割を超えており、若い人から高齢層まで広く認知されている「国民的キャラクター」と言えます。
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・「ちびまる子ちゃん」と「クレヨンしんちゃん」も70代を除けば、いずれも認知率は9割以上でよく知られています。
・「ドラゴンボール」「魔女の宅急便」は40代、「機動戦士ガンダム」は40代50代の中年層で認知率が最も高くなっていますが、「ONE PIECE」「新世紀エヴァンゲリオン」は30代、「プリキュア」は20代で最も高いです。
・「鬼滅の刃」は若い人ほど認知率が高く、15~19才では96%でした。
・男女の違いをみると、「魔女の宅急便」「プリキュア」は女性で高く、「新世紀エヴァンゲリオン」は男性で高くなっています。
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好感率
・年代別でみると、「となりのトトロ」「ウルトラマン」は60代、「それいけ!アンパンマン」「ゲゲゲの鬼太郎」は60代70代、「ちびまる子ちゃん」は70代で高く、高齢層で人気があるのがわかります。
・「ルパン三世」「機動戦士ガンダム」「仮面ライダー」は50代、「ドラゴンボール」は40代、「クレヨンしんちゃん」は15~19才と30代、「プリキュア」は15~19才で、それぞれ好感率が最も高いです。
・「鬼滅の刃」は若い人ほど高い傾向ですが、15~19才では44%と4割を超えました。
・「ドラえもん」「名探偵コナン」「ワンピース」も、15~19才では33~34%と高いのが目立ちます。
・男女別では、「となりのトトロ」「ドラえもん」「魔女の宅急便」「それいけ!アンパンマン」「ちびまる子ちゃん」は男女差が大きく、女性の方が高いです。
・一方、「ルパン三世」「ドラゴンボール」「機動戦士ガンダム」では男性の方が高くなっています。
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<時系列比較>
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認知率
・2014年と2025年の2期比較で時系列の動きをみてみましょう。
(「鬼滅の刃」だけ2020年との比較です)
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- ・2014年→2025年の変化では、「ウルトラマン」が4ポイント、「ワンピース」が12ポイント、「新世紀エヴァンゲリオン」と「プリキュア」が7ポイント、それぞれ認知率が増加していました。
・一方、「それいけ!アンパンマン」「機動戦士ガンダム」は5ポイントの減少です。
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好感率
・好感率の時系列変化では、「となりのトトロ」は2014年29%→2025年34%と、5ポイントアップしました。
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・同様に、「名探偵コナン」は16%→23%、「ちびまる子ちゃん」は15%→18%、「クレヨンしんちゃん」は11%→16%、「ゲゲゲの鬼太郎」は9%→12%、「仮面ライダー」は7%→10%と、3~7ポイントアップしています。
・認知率で5ポイントダウンしていた「それいけ!アンパンマン」と「機動戦士ガンダム」は、好感率では大きな減少はないようです。
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調査概要
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調査方法
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NOS(日本リサーチセンター・オムニバス・サーベイ)
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調査員による個別訪問留置調査
- 調査対象
- 全国の15〜79歳男女個人 1,200人
- ・エリア・都市規模と性年代構成は、日本の人口構成比に合致するよう割付
- 調査期間
- 第12回:2025年7月13日~26日
- ・2014年~2019年は10月、2020年は11月、2021年~2023年は12月、2024年以降は7月に実施
- 質問内容
- 提示したキャラクターのうち、知っているものと好きなもの(複数回答)
- ・キャラクターは名前のみで画像提示はなし
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※本調査は、NOS(日本リサーチセンターオムニバス調査)を利用しています。
アンケート登録パネルを使ってインターネットで簡単に情報収集できる時代になりましたが、NOSでは50年以上にわたって「調査員を使った訪問留置」「パネルモニターではない毎回抽出方式」で調査を継続しております。
日本全国の15~79才男女個人1,200人について、地域・都市規模と性年代を日本の人口構成に合うように回収していますので、全体比率は地域や年代等の偏りがない結果としてご覧になることができます。
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株式会社 日本リサーチセンター
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