NRCレポート
第12回 NRC全国キャラクター調査
Part5:日本のキャラクター
(2025年7月)
公表日 2025年10月31日
-
-
日本リサーチセンターは、1960年に設立されたマーケティングリサーチの会社で、民間企業や官公庁、大学等からの依頼を受け、各種の調査研究を行っています。
また、世界各国に調査拠点を置く「GIA」と「WIN」※の日本で唯一のメンバーとしてグローバルネットワークに参加し、海外調査も数多く実施しております。
-
-
※GIA(Gallup International Association)
WIN(Worldwide Independent Network of Market Research)
-
-
-
当社自主企画の「NRC全国キャラクター調査」は2014年から毎年実施している時系列調査です。第12回となる今回は、2025年7月に合計89種のキャラクターを6グループに分けて認知率と好感率を調べました。
(キャラクターはすべて名前のみで、イラストや写真は提示しておりません)
-
-
<本調査の特長>
・日本全国15~79才と幅広い年代層を対象にしたキャラクター調査
・webパネルでなく、一般生活者からサンプリングした訪問留置調査
・2014年から開始して2025年は12回目となる時系列調査
日本人のキャラクター浸透度を把握するデータとしてご活用いただければ幸いです。
-
-
<2025年:全体>
-
-
-
グループ5では、日本のキャラクター13種を提示し、この中で知っているもの、好きなものをすべて選択してもらいました。
-
認知率
-
・15~79才全体でみると、「ハローキティ」が86%で最も高い認知率でした。
・次に「リラックマ」が7割台、「モンチッチ」「ちいかわ」「すみっコぐらし」「マイメロディ」が6割台、「シナモロール」「ぐでたま」「ポムポムプリン」が5割台で続きます。
・「ポチャッコ」と「カピバラさん」は36%で、この中では低めの認知率でした。
-
-
-
-
-
-
好感率
-
・好感率では「ハローキティ」18%、「ちいかわ」17%、「リラックマ」15%が上位です。
-
-
・認知率が低かった「カピバラさん」「ポチャッコ」は好感率も3%、6%と低めでした。
-
-
-
-
認知率と好感率
-
・以下は13種の認知率と好感率を並べたものです。
・「ハローキティ」は、認知率(86%)も好感率(18%)もこの中ではトップでした。「ちいかわ」は、認知率(66%)が「ハローキティ」より20ポイントも低いですが、好感率は17%とほぼ同じです。
-
-
-
-
-
<2025年:属性別>
-
認知率
・年代別と男女別の違いをみてみました。
-
- ・年代別の特徴では、「リラックマ」「ちいかわ」「すみっコぐらし」「マイメロディ」など、40代以下で認知率の高いキャラクターが多いです。
-
-
・一方、「モンチッチ」は40代50代、「カピバラさん」は20~40代で高い傾向です。
・男女別でみると、この13種のいずれのキャラクターも男女差が大きく、女性の認知率が男性を上回っています。
-
-
-
-
好感率
・年代別でみると、「ハローキティ」は60代70代で好感率が23~24%と最も高いですが、「ちいかわ」は30代以下で22~26%、「リラックマ」は50代で27%と、そのキャラクターを最も支持する年代層が異なっているようです。
・「おぱんちゅうさぎ」は全体の好感率は7%と低いですが、15~19才では19%と2割近くまで上がっており、10代に人気があることがわかります。
・男女別の違いでは、認知率と同様に、好感率も女性の方が男性より高い傾向ですが、特に「ハローキティ」で男女差が大きいのが目立ちます。
-
-
-
<時系列比較>
-
-
認知率
・過去調査データがある12キャラクターについては、時系列の動きもみてみましょう。
(「モンチッチ」は今回が初調査です)
-
-
- ・2014年からの認知率の変化では、「リラックマ」は12ポイント、「マイメロディ」は8ポイント増加しています。
・「ハローキティ」は、認知率が8割後半と高い水準にあり、2014年と2025年を比較しても大きな動きはみられませんでした。
・「すみっコぐらし」は2012年から登場したキャラクターで、2014年調査では認知率がまだ1割未満でしたが、2025年には65%まで上昇しました。
・「ちいかわ」は2024年と比べると3ポイント増、「ポチャッコ」は2020年から9ポイント増、「シナモロール」「ポムポムプリン」は2016年から17、11ポイント増、「ぐでたま」は2015年から17ポイント増と、それぞれ比較対象年が異なりますが、いずれも今回調査では認知率が上がっています。
-
-
-
-
-
-
-
好感率
・次は、好感率の過去比較です。
-
-
・「ちいかわ」は2024年12%→2025年17%と、この1年間で好感率が5ポイント増加しました。
・「すみっコぐらし」は2014年は2%と低かったのが、2025年は11ポイント増加して13%となりました。
・「シナモロール」も2016年は4%でしたが、2025年は6ポイント増えて、10%になっています。
・「ハローキティ」は2014年、2025年のどちらも18%で、好感率は変わらずでした。
-
-
調査概要
-
調査方法
-
NOS(日本リサーチセンター・オムニバス・サーベイ)
-
調査員による個別訪問留置調査
- 調査対象
- 全国の15〜79歳男女個人 1,200人
- ・エリア・都市規模と性年代構成は、日本の人口構成比に合致するよう割付
- 調査期間
- 第12回:2025年7月13日~26日
- ・2014年~2019年は10月、2020年は11月、2021年~2023年は12月、2024年以降は7月に実施
- 質問内容
- 提示したキャラクターのうち、知っているものと好きなもの(複数回答)
- ・キャラクターは名前のみで画像提示はなし
-
-
-
※本調査は、NOS(日本リサーチセンターオムニバス調査)を利用しています。
アンケート登録パネルを使ってインターネットで簡単に情報収集できる時代になりましたが、NOSでは50年以上にわたって「調査員を使った訪問留置」「パネルモニターではない毎回抽出方式」で調査を継続しております。
日本全国の15~79才男女個人1,200人について、地域・都市規模と性年代を日本の人口構成に合うように回収していますので、全体比率は地域や年代等の偏りがない結果としてご覧になることができます。
-
-
-
《引⽤・転載時のお願い》
-
本レポートの引用・転載につきましては、下記「お問い合わせ窓口」までご連絡をお願い致します。
掲載時には当社クレジットを明記いただき、調査結果のグラフ・表をご利用の場合も、当社クレジットの記載をお願い致します
-
株式会社 日本リサーチセンター
担当:営業企画本部 PJサポートチーム

