NRCレポート
第12回 NRC全国キャラクター調査(2025年7月)
Part7-3:そのキャラクターを好きな人は?
公表日 2025年11月27日
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日本リサーチセンターは、1960年に設立されたマーケティングリサーチの会社で、民間企業や官公庁、大学等からの依頼を受け、各種の調査研究を行っています。
また、世界各国に調査拠点を置く「GIA」と「WIN」※の日本で唯一のメンバーとしてグローバルネットワークに参加し、海外調査も数多く実施しております。
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※GIA(Gallup International Association)
WIN(Worldwide Independent Network of Market Research)
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当社自主企画の「NRC全国キャラクター調査」は2014年から毎年実施している時系列調査です。第12回となる今回は、2025年7月に合計89種のキャラクターを6グループに分けて認知率と好感率を調べました。
(キャラクターはすべて名前のみで、イラストや写真は提示しておりません)
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<本調査の特長>
・日本全国15~79才と幅広い年代層を対象にしたキャラクター調査
・webパネルでなく、一般生活者からサンプリングした訪問留置調査
・2014年から開始して2025年は12回目となる時系列調査
日本人のキャラクター浸透度を把握するデータとしてご活用いただければ幸いです。
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今回は、提示した全89種の中から好感率上位20のキャラクターについて、好きだと回答した人の男女比率と平均年齢を分析しました。
また、好感率が8.3%以上(=好きと回答した人が100人以上)のキャラクター60種に絞って、その中で女性比率が高いもの、男性比率が高いもの、平均年齢が低いもの、平均年齢が高いものを紹介します。
これをみると、女性ファンや男性ファンの偏りがあるもの、若年層や高齢層に特に支持されているキャラクターなどがわかります。
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<人気キャラクター上位20:ファンの男女比と年齢>
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・15~79才全体の好感率上位20キャラクターは以下の通りでしたが、これらキャラクターを好きだと回答した人の属性プロフィール(男女比率と平均年齢/年代構成比)をみてみましょう。
・好感率1位の「くまモン」は、女性比率(58%)が男性(42%)より高く、平均年齢は52.0才と全体平均49.3才よりやや高くなっています。
・女性比率が高いのは「くまモン」だけではありません。人気上位キャラクター内では女性比率の高いものが多く、特に「となりのトトロ」「魔女の宅急便」「ムーミン」「ペコちゃん、ポコちゃん」「SNOOPY」「くまのプーさん」「それいけ!アンパンマン」「ちびまる子ちゃん」では、女性が7割を超えています。
・一方、男性の方が上回るのは「ドラゴンボール」73%、「ルパン三世」62%、「ONE PIECE」62%、「スーパーマリオ」54%で、20のうち4つだけでした。
・年齢については、「ペコちゃん、ポコちゃん」56.8才、「ちびまる子ちゃん」55.0才、「キユーピー」54.9才、「ムーミン」54.4才は平均年齢が高く、また60~79才が多い傾向です。
・一方、平均年齢が低いのは「ONE PIECE」40.7才、「鬼滅の刃」41.6才、「ポケモン」44.0才で、これらは15~29才も多くなっています。
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<女性比率が高いキャラクター>
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・以下は、好感率が8.3%以上(=好きと回答した人が100人以上)あった60種の中から、ファンの女性比率が高かったキャラクターのランキングです。
・1位は「マイメロディ」で、女性が91%と9割を超えていました。
・「マイメロディ」のほかにも、「シナモロール」「ハローキティ」「すみっコぐらし」「モンチッチ」と、国内キャラクターが多くあがっています。
・参考として11位から20位までのキャラクターを確認すると、「アナと雪の女王」「ピーターラビット」「SNOOPY」「ムーミン」の海外キャラクターや、「ちびまる子ちゃん」「魔女の宅急便」「となりのトトロ」「そいれいけ!アンパンマン」とマンガ・アニメキャラクターがはいってきました。
・女性比率10位までは、好感率上位20にランキングされたキャラクターはありませんでしたが、20位まで広げてみると、人気上位だった「ちびまる子ちゃん」「SNOOPY」「ペコちゃん、ポコちゃん」「魔女の宅急便」「となりのトトロ」「それいけ!アンパンマン」「ムーミン」と7キャラクターがあがってきます。
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<男性比率が高いキャラクター>
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・次に男性比率の高い上位10キャラクターです。
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- ・1位は「STAR WARS」、2位は「機動戦士ガンダム」で、これらは男性が8割を超えています。
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・「機動戦士ガンダム」のほかに、「ウルトラマン」「ドラゴンボール」「仮面ライダー」「新世紀エヴァンゲリオン」「ルパン三世」「ONE PIECE」と、マンガ・アニメキャラクターが7つと多くあがっています。
・なお、「ドラゴンボール」「ルパン三世」「ONE PIECE」の3種は、好感率上位20にもあがっていたキャラクターです。
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<平均年齢が高いキャラクター>
・以下は、ファン(好きと回答した人)の平均年齢が高いキャラクター上位12です。
・1位は「ペコちゃん、ポコちゃん」56.8才で、次いで「ウルトラマン」56.3才、「きかんしゃトーマスとなかまたち」55.1才、「ちびまる子ちゃん」55.0才、「ゲゲゲの鬼太郎」54.9才、「キユービー」54.9才と続きます。
・登場してから長い年月を経たキャラクターが多く、ファンの中心は60~79才に寄っているようです。
・「ペコちゃん、ポコちゃん」「ちびまる子ちゃん」「キユーピー」「ムーミン」「それいけ!アンパンマン」の5つは、好感率上位20にもランキングされていました。

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<平均年齢が低いキャラクター>
・次に、ファン(好きと回答した人)の平均年齢が低いキャラクター上位12です。
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・1位は「どうぶつの森」40.3才、次いで「ONE PIECE」40.7才、「鬼滅の刃」41.6才、「ひつじのショーン」41.9才、「ダッフィー&フレンズ」42.2才、「ミャクミャク」42.3才、「たまごっち」42.7才と続いています。
・1位の「どうぶつの森」のほかに、「たまごっち」「星のカービィ」「ポケモン」とゲームキャラクターが4つ入っています。
・年代構成比率でみると、「どうぶつの森」「ONE PIECE」「ひつじのショーン」「ミャクミャク」「たまごっち」は、15~29才比率が全体より10ポイント以上も高く、若年のファンが多いことがわかります。
・また、「ONE PIECE」「星のカービィ」「ミニオン」は、30~59才比率が全体より10ポイント以上高く、中年層にファンが多いのが特徴です。
・なお、「ONE PIECE」「鬼滅の刃」「ポケモン」の3種は、好感率上位20にもランキングされていました。
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調査概要
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調査方法
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NOS(日本リサーチセンター・オムニバス・サーベイ)
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調査員による個別訪問留置調査
- 調査対象
- 全国の15〜79歳男女個人 1,200人
- ・エリア・都市規模と性年代構成は、日本の人口構成比に合致するよう割付
- 調査期間
- 第12回:2025年7月13日~26日
- ・2014年~2019年は10月、2020年は11月、2021年~2023年は12月、2024年以降は7月に実施
- 質問内容
- 提示したキャラクターのうち、知っているものと好きなもの(複数回答)
- ・キャラクターは名前のみで画像提示はなし
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※本調査は、NOS(日本リサーチセンターオムニバス調査)を利用しています。
アンケート登録パネルを使ってインターネットで簡単に情報収集できる時代になりましたが、NOSでは50年以上にわたって「調査員を使った訪問留置」「パネルモニターではない毎回抽出方式」で調査を継続しております。
日本全国の15~79才男女個人1,200人について、地域・都市規模と性年代を日本の人口構成に合うように回収していますので、全体比率は地域や年代等の偏りがない結果としてご覧になることができます。
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