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PET緑茶飲料の購入意向と生活環境の関係性仮説
~コロナ禍自粛期間前後のPET緑茶飲料の購入意向をトラッキング~

公表日 2020年08月04日

  •  2019年より、日本リサーチセンター(本社:東京都、代表取締役社長:鈴木稲博)は、英国YouGov社と提携し、企業ブランド・商品ブランドのシンジケートサービスBrandIndexの日本事業を担当しています。BrandIndexは、消費者のブランド評価の調査を365日デイリーで実施し、ブランドのプレゼンスやヘルスについて継続的・長期的なモニタリングを可能にするソリューションツールです。

  •  BrandIndexのデータより、マーケットトレンド情報をお届けします。PET緑茶飲料の購入意向についての消費者の評価の事例をご紹介いたします。ぜひ最後までお読みください。

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  •  新型コロナウイルスの感染拡大により清涼飲料市場は、4月と5月は2カ月連続で市場全体の販売実績が前年比約80%となり厳しい状況が続いていました。しかし、緊急事態宣言解除後の6月単月の市場は約98%まで回復してきたと公表がありました。清涼飲料は生活環境で売上が左右されやすいジャンルといえそうです。そこで、生活環境の変化が購入意向にどのように関係していそうかBrandIndexを使って確認しました。期間は在宅勤務や外出自粛の影響が出やすいコロナ禍による自粛期間前後としました。なお、確認したブランドはPET緑茶飲料【Ayataka(以下綾鷹)/I-emon(以下伊右衛門)/Oi-Ocha(以下お~いお茶)】としましたが、興味深い変化がありました。

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  •  小中学校の休校方針の公表が2月27日。すぐに、綾鷹の購入意向が高まりを見せています。これを3月中旬あたりから伊右衛門が追い上げていきます。伊右衛門は発売17年目の大型リニューアルが4月から開始されたこともプラスに働きさらに上昇を続けました。(ア) この動きは外出自粛で家庭内での需要が関係した可能性も考えられます。

  •  反対に、綾鷹の購入意向は4月2日を契機に落ちてきました。しかしながら5月に入ると綾鷹の購入意向が反転攻勢し始めます。5月11日ごろ数日は伊右衛門が購入意向でトップにたったのですが、すぐに綾鷹が購入意向のトップを奪回し5月下旬以降はほぼトップの購入意向となっています。(イ) 自粛が少しずつ解除されていくにしたがって、綾鷹の購入意向が高まってきているようにみえます。アウトドアに強い可能性も考えられます。

  •  一方で、綾鷹・伊右衛門と違う傾向にあるのがお~いお茶です。社会的な環境の変化と連動したような急激な上昇や下降があまりなく、変動の推移が小さく堅調な横ばい推移となっています。(ウ)

  •  今回は、PET緑茶飲料の購入意向をデイリーでトラッキングしました。その推移を一定期間(今回は半年)で区切って確認してみると、自社ブランドがどのような生活環境に影響を受けていそうだ、あるいは受けていなさそうだという、自社ブランドの市場におけるポジション仮説の参考になることがわかりました。

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  • ア.伊右衛門の"購入意向(positive)※":3.1%(3月9日)からピーク時には9.3%(5月11日)に上昇(6.2ポイントアップ)

  • イ.綾鷹の"購入意向(positive)※":11.2%(4月2日)をピークに5.4%(4月30日)まで下降するが、反転攻勢で11.2%(6月8日)にまでに回復(5.8ポイントアップ)

  • ウ.お~いお茶の"購入意向(positive)※":最高値11.1%(2月20日)、最低値5.5%(6月16日)で購入意向は5.6ポイントの中で推移
    (※:この2週間以内に「購入意向」があるブランドとして回答された割合)

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