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新しい生活ニーズに応えたブランドに対する一般生活者の評価は?
~ウィズコロナ環境でのマスク販売参入事例から一般生活者の評価をトラッキング~

公表日 2020年08月11日

  •  2019年より、日本リサーチセンター(本社:東京都、代表取締役社長:鈴木稲博)は、英国YouGov社と提携し、企業ブランド・商品ブランドのシンジケートサービスBrandIndexの日本事業を担当しています。BrandIndexは、消費者のブランド評価の調査を365日デイリーで実施し、ブランドのプレゼンスやヘルスについて継続的・長期的なモニタリングを可能にするソリューションツールです。

  •  BrandIndexのデータより、マーケットトレンド情報をお届けします。今回は、新型コロナウイルスの影響下、マスク販売に参入した企業に対する生活者の評価の事例をご紹介いたします。ぜひ最後までお読みください。

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  •  花粉症シーズンの需要に加え、新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあり、特に3月~4月にかけて、国内ではマスクが手に入りにくい状況が続きました。従来のマスクメーカーは増産体制をとっていましたが追いつかず、店頭売り場にはマスクが並ばない、もしくは通常よりも異常に高額なマスクが販売されているような状況が続いていました。世間ではマスク不足が大きく話題になっていた中、国内企業からは、マスク販売に新規参入しマスク不足の解消に貢献しようという動きも出てきていました。

  •  ここでは、マスク販売に新規参入した「UNIQLO(以下、「ユニクロ」)」「MUJI(以下、無印良品)」ブランドに対する4月以降の一般生活者の反応(positiveなバズのスコア)を、競合のファッションブランド(Shimamura(「しまむら」)/Gap )との比較で確認してみたいと思います。

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  •  5月連休後、新型コロナを想定した生活様式「ウィズコロナ」への模索が行われ、感染拡大の防止にはマスクが常時必要不可欠なものという認識が広まりました。
  •  高湿な梅雨や真夏の環境下でも外出時にはマスクが必要なことが想定される中、5月24日には「ユニクロ」が通気性の良い素材を使ったマスクの販売への参入、5月26日には「無印良品」からも夏素材を使用したマスクの販売が、それぞれ発表されました。夏でも快適に着用できるマスクということで、一般生活者の中で「ユニクロ」「無印良品」両ブランドは話題となり、positiveなバズのスコアが上昇しています。6月19日「ユニクロ」から通気性の良いエアリズムマスクの販売が開始されると、スコアはさらに上昇し続けます。
  •  今回は、新型コロナウイルス影響下でマスク販売に参入した企業に対する一般生活者の評価を、デイリーでトラッキングしました。マスクの供給不足も懸念されていた中、新しい生活様式「ウィズコロナ」でマスクが常に必要となる状況においては、より負担なく快適に着用できるマスクというニーズが一般生活者にあり、そのニーズに応え新しい生活様式に柔軟に変化したブランドが良い評価を獲得できた、ということを確認することができたと思います。
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  • 「ユニクロ」の"バズ(positive)※1":23.4%(4月16日)からピーク時には38.7%(7月9日)に上昇(15.3ポイントアップ)

  • (※1:この2週間以内に何か「良い評判」を聞いたブランドとして、"ユニクロ"が回答された割合)

  • 「無印良品」の"バズ(positive)※2":17.0%(4月16日)からピーク時には24.6%(6月26日)に上昇(7.6ポイントアップ)

  • (※2:この2週間以内に何か「良い評判」を聞いたブランドとして、"無印良品"が回答された割合)

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