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トップの問題発言がどれだけ企業イメージに響くかを検証
~事例:東京オリンピックに対する一般生活者の評価をトラッキング~

公表日 2021年03月19日

  •  2019年より、日本リサーチセンター(本社:東京都、代表取締役社長:杉原領治)は、英国YouGov社と提携し、企業ブランド・商品ブランドのシンジケートサービスBrandIndexの日本事業を担当しています。BrandIndexは、消費者のブランド評価の調査を365日デイリーで実施し、ブランドのプレゼンスやヘルスについて継続的・長期的なモニタリングを可能にするソリューションツールです。

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  •  BrandIndexの姉妹編、SportsIndexのデータより、マーケットトレンド情報をお届けします。今回は、聖火リレーを目前に控え、夏季オリンピックに対する生活者の評価の事例をご紹介いたします。

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  •  2月3日、森元会長(東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会)による女性蔑視発言、2月12日森元会長辞任、そして森元会長の後任人事は元日本サッカー協会会長の川淵三郎氏との報道がなされたものの、最終的には橋本聖子元五輪相に確定と、一連の森元会長の発言をめぐっては日々報道の対象となりました。また、最近では著名人の聖火ランナーが相次いで辞退を表明しており、東京オリンピック・パラリンピック関連の話題をよく目にしています。


  •  一方で、スポーツに関連する話題としては2月20日大坂なおみ選手が全豪オープンで優勝という非常に喜ばしいニュースもあり、今回は3月25日の聖火リレー開始を目前に控えた夏季オリンピックに対する一般生活者の反応を、一部スポーツ(「全豪オープン」「Jリーグ」)に対する反応と比較して確認したいと思います

  •  オリンピック関連グラフ_0318.jpg
  •  グラフは「ポジティブな評判とネガティブな評判の差分」を示しています。


  •  2021年1月に入ってから夏季オリンピック(グラフ赤色)に関してはネガティブな評判が優勢で、グラフが右肩下がりになっている状況でしたが、そこに加えて「森元会長の失言」「森元会長辞任」と続き、ネガティブな評判が留まること知らない状況に陥いりました。一方、全豪オープン(グラフ黄色)に関しては大坂なおみ選手が勝ち進むにつれて、ポジティブな評判が優勢となり、グラフが右肩上がりになっており、ポジティブな話題が継続していた様子が分かります。

  •  なお、Jリーグ(グラフ緑色)に関しては特に影響はなく、川渕元会長(日本サッカー協会)に関する話題の影響はなかったようです。


  •  3月25日からの聖火リレーに向けて、これからも夏季オリンピックについての報道が続くことが予想されますが、無事に聖火リレーを繋ぎ、東京オリンピック開催に結び付けられるのでしょうか。日本リサーチセンターでは、オリンピック関連、スポーツ関連の評価について、今後もその動向をお届けします


  •  「夏季オリンピック(Olympic Games(Summer))」の"バズ (Net(差分))※1":3.1%(1月1日)からピーク時には-12.6%(3月7日)減少(9.5ポイントダウン)
    (※1:この2週間以内に何か「良い評判」を聞いたブランド、「悪い評判」を聞いたブランドとして、"夏季オリンピック"が回答された差分)


  •  「全豪オープン(Australian Open(tennis))」の"バズ(Net(差分))※2":5.0%(1月1日)からピーク時には19.3%(3月8日)に上昇(14.3ポイントアップ) (※2:この2週間以内に何か「良い評判」を聞いたブランド、「悪い評判」を聞いたブランドとして、"全豪オープン"が回答された差分)


  •  「Jリーグ(Japan Professional Football League)」の"バズ(Net(差分))※3":6.5%(1月1日)から大きな変動なし (※1:この2週間以内に何か「良い評判」を聞いたブランド、「悪い評判」を聞いたブランドとして、"Jリーグ"が回答された差分)


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